【3歳~】小児科医おすすめ!「予防接種が怖くなくなる」ワザ3つ

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子どもは2歳までに何回“予防接種”をすると思いますか?

Hib4回、肺炎球菌4回、B型肝炎3回、四種混合4回、BCG1回、麻疹風疹1回、水ぼうそう2回。任意接種ではありますが、おたふくかぜ1回も予防接種となります。

よって合計20回もの予防接種をすることになります。

予防接種は子どもにとって嫌なイベントですし、このストレスフルな注射期間をなんとかしてあげたいもの。

筆者は小児科医として、できるだけ痛くないように、かつできるだけ早く終わらせるように、様々な工夫をこらしています。

今日は、注射が苦手な子どもが“予防接種を怖くなくなるための3つのワザ”をご紹介します。

 

 

小児科医が教える「注射で子どもが泣く理由」

予防接種で子どもが泣いてしまうのはどうしてでしょうか?

「注射が痛いからでしょう?」

その通りです。

予防接種には痛みが伴います。

ですが子どもが注射時に泣くのは「痛いから」という理由よりも、むしろ「注射をする行為が怖いから」という理由の方が大きいのではないでしょうか。

針で刺される恐怖、大人に押さえつけられる恐怖、それらが怖くて子どもは泣いています。

その“恐怖感”を軽減するテクニックを以下でご紹介いたします。

 

もう大丈夫!予防接種が「怖くなくなる」3つのワザ

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(1)自宅で子どもと注射ごっこをする

(2)診察室で「お兄ちゃん(お姉ちゃん)のかっこいいところ見せて!」と、年下のきょうだいの前で言う

(3)注射が終わったら優しく抱きしめて、褒める

それぞれ具体的に解説していきます。

(1)自宅で注射ごっこ

注射ごっこというのは“デモンストレーション”ともいいます。

子どもが予防接種を怖がるのは、注射にどれくらい時間がかかって、どうなったら終わりになるのか分からないためです。

3歳になると、子どもは言葉を理解できるようになるので、デモンストレーションを通じて予防接種の内容を分かりやすく伝えることで、予防接種に対する恐怖を和らげることができます。

ぬいぐるみや人形を相手にしてやるのがおすすめです。

「まずは腕をふきふきして、それから注射。チクッとするけれど、1、2、3、4、5まで数えたらもうおしまい。あとはママが抱っこしてあげるからお外で待ってようね」と実際にぬいぐるみを優しく抱っこして見せてあげてください。

デモンストレーションをしっかりしておくと、「これくらいなら頑張れるかな」と思う子どもが多いです。

また、パパ・ママの腕を子どもに差し出して、「注射ごっこしよう!」と誘うのもよいでしょう。おもちゃの注射器を渡すと、子どもは結構喜んで遊んでくれます。

 

(2)年上のきょうだいから予防接種する

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)のかっこいいところ見せて!」というのは、きょうだいで同時に予防接種するときに使えるワザです。

インフルエンザの予防接種などで、「どちらから予防接種しようかな」と先生に言われたらチャンスです。

すかさず「お兄ちゃん(お姉ちゃん)のかっこいいところ見せて!」と言いましょう。

年少の子どものほうを先に注射すると、大声で泣いてしまう可能性が高く、弟や妹が泣いているのを見ると、年上であっても不安になるでしょう。

我慢できる可能性が高い、年上のきょうだいから予防注射することをおすすめします。

お兄ちゃんが泣かずに予防接種できたら、下の子も少なからず安心するはずです。

 

(3)終わったあとに子どもを褒める

予防接種が終わったら、子どもを褒めてあげましょう。

泣いたときも、泣かなかったときも「よく頑張ったね!」と褒めて抱きしめてあげてください。

優しさで包み込んであげると、子どもは痛みのストレスを乗り越えるようになります。

きっと次回の予防接種は、よりストレスなく受けられるでしょう。

 

注意することは?

まだ1歳にもなっていない乳児に有効なデモンストレーションをすることはできません。

予防接種を泣かさずに終えることは難しいです。

0歳から2歳ごろまでの子どもの場合は、予防接種の直前まで優しく抱っこしてあげましょう。また、いざ注射するときはぎゅっと抱きしめて、手早く注射を終えてもらいましょう。

そして注射が終わったら、すぐに抱き上げて、あやしてあげましょう。

言葉がまだ理解できない年齢であっても、お母さんの優しい笑顔を見れば赤ちゃんのストレスは軽減されます。

 

いかがでしたか?

成長に合わせて、使えそうなワザがあればぜひ実践してみてくださいね。

お子さん方が笑顔で予防接種を受けられるようになることを願っています。

 

【参考・画像】
※ 痛くない注射!子どもを泣かさない小児科医の9つのワザ。-笑顔が好き。
※  CNK02、Oksana Kuzmina / Shutterstock

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【著者略歴】

岡本光宏・・・日本小児科学会小児科専門医、臨床研修指導医、新生児蘇生法専門コースインストラクター。神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野に入局。現在、兵庫県立柏原病院小児科医長。専門はアレルギー領域だが、新生児疾患から思春期の心身症まで幅広く診療している。

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