子どもの「スマホ中毒」が将来ギャンブル依存症に繋がりかねないワケ

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現在では、一昔前では考えられなかった「スマホ育児」が出てきております。スマホ育児は親としてはある程度楽が出来る一方、子どもには何か影響は出てこないのでしょうか?

今回は、未知の部分が多いため仮説も一部含まれますが、小さい頃からスマホを使い続けるリスクについてお話しします。

また、極論にはなりますが、ギャンブル中毒につながってしまう可能性も指摘されていますので、そちらにも触れたいと思います。

今の子どもは、小さい子でもスマホに接する機会がある

近年スマートフォンが普及されており、総務省の「平成28年度版 情報通信白書」によると2015年末時点の各種情報通信機器の普及状況は下記の通りとなっています。

「携帯電話・PHS」及び「パソコン」の世帯普及率は、それぞれ95.8%、76.8%となっている。また、「携帯電話・PHS」の内数である「スマートフォン」は、72.0%(前年比7.8ポイント増)と普及が進み、「パソコン」との差が前年の13.7ポイントから4.8ポイントに縮小している。

1人2台以上有している方もいるものの、単純計算すると10人中7人ぐらいはスマホを持っている計算となります。

特に、ママにとってはご飯を作るときにちょっとしたレシピを見たり、暇つぶしで使用したりと非常に便利なものです。

そして動画などを子どもに見せることによって子どもが集中し、育児が少し楽になる「スマホ育児」がここ最近聞かれるようになりました。

上手く使えば便利なスマホですが、育児に使用することに対する問題点も出てきています。

スマホをいじりたくなって仕方がない状況に陥ることも

例えば、歯磨きは毎日無意識のうちに行っているものだと思います。それぐらい習慣化していると、歯磨きをできなかった時には、何か違和感を覚えることもあるのではないでしょうか?

それと同じように、スマホをずっと使用させておくと、その環境が当たり前となってしまうため、スマホが使えないと何か落ち着かないような環境ができてしまうことがあり注意が必要です。

ですから、いつでも・好きなだけ使用するではなく、一日一時間以内、加えて使用させない日も作るというようなルールづくりが重要になってきます。

「スマホ使いすぎ問題」が子どもに与える悪影響

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スマホだけでなく、広義のインターネットとして考えた場合、使い続けることによって中毒性があるというデータがあります。ネットサーフィンをしていくうちに止められなくなってしまうのでしょうか。このような状態を「インターネット中毒性障害(Internet Addiction Disorder)」と呼ぶことがあります。

(1)前頭葉に悪影響、学力の低下も

前頭葉とは、大脳皮質(脳の表面)のおでこの部分にあるものを指します。前頭葉は情動や感情に関係したり、思考を司っている部分です。

スマホを長期的に子どもが使用していると、この前頭葉に対して血流が悪くなってしまい、最悪の場合では発達が遅れてしまうという可能性が考えられます。

小学5年生から中学3年生までのデータではありますが、東北大学と仙台市教育委員会による「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の研究によると、LINEなどのスマホアプリを平日に使用する時間が長い子どもほど、学力(テストの点数)が低いという結果が出ています。

(2)前頭葉活動の低下から「ギャンブル依存症」につながる可能性

スマホ中毒とギャンブル依存症、一見するとあまり関係の内容に感じられるかもしれません。しかし共通している部分が一つあります。

それが前頭葉です。ギャンブル依存症の患者さんは、前頭葉の活動が低下していると言われています。

スマホ中毒の場合も前述したように前頭葉の活動が低下してしまっている可能性が指摘されています。

すなわちスマホ中毒が続いてしまい、そこで大人になってからギャンブルに手を出したことをきっかけに、依存してしまうという可能性も否定できません。

まだまだ未知の部分も多いところですが、なるべくであればスマホ育児は時間を短くしたり、スマホ育児をしない日も作るようにしてみてはいかがでしょうか?

【参考・画像】

※ 平成28年度版 情報通信白書 – 総務省

※ 学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト – 仙台市教育委員会/東北大学

※ スマホ依存で成績低下 全国学力テスト – 一般社団法人 全国教育問題協議会

※ Block JJ. Issues for DSM-V: Internet Addiction. Am J Psychiatry 2008;165:306-307.

※ Davis RA, Computer in Human Behavior, 17:187-195, 2001.

※ Young K, World Psychiatry, 9: 91, 2010.

※ Weinstein A et al., American Journal of Drug and Alcohol Abuse, 36: 277-283, 2010.

※ Nixx Photography , Kletr / Shutterstock

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